令和4年度よりキャリアアップ助成金が大幅に変更となります。
助成金の中でも特に人気のあったキャリアップ助成金が変更ということは、コロナで助成金の施策が締め付けられる傾向といえます。申請を検討されていた会社はご注意ください。
目次
正社員化コース
①有機雇用労働者から無期雇用労働者への転換(28万5千円)の助成が廃止となります。
変更後は下記のメニューのみ残ります。
①有期→正規:1人当たり57万
②無期→正規:1人当たり28万5千万円
②令和4年10月1日以降より、正規労働者の定義が変更となります。
具体的には、転換後の待遇が、正社員に適用されている就業規則が適用されている労働者であり、「賞与または退職金の制度」かつ「昇給」が適用されている者に限る、とされています。
回りくどい言い方ですが、正社員転換された従業員は賞与か退職金のどちらかの制度が定められており、さらに、定期昇給も必要ということです。
③令和4年10月1日以降より、対象となる労働者要件が変更となります。
労働者の要件が、賃金の額または計算方法が「正規雇用労働者と異なる雇用区分の就業規則等」の適用を6か月以上受けて雇用している有期または無期雇用労働者となります。例えば、契約社員と正社員で基本給や昇給幅が異なる賃金規定が規定された就業規則等が存在し、かつ申請対象の従業員がその規定が適用されている必要があるということですね。
とりあえず、一番影響が大きいと思われる正社員コースの変更点について説明しました。
その他にも細かい内容で変更していますので、申請の際には厚生労働省の資料をご確認ください。