中小企業省力化投資補助金(カタログ型)で選ばれる製品は

中小企業等における人手不足の深刻化に対応するため、省力化や業務効率化につながる設備導入を支援する制度の中小企業省力化投資補助金。令和7年11月7日に交付決定概要が公表されました。

目次

中小企業省力化投資補助金とは

中小企業省力化投資補助金とは、人手不足に悩む中小企業等がIoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品を導入するための事業費等の経費の一部を補助することにより、省力化投資を促進して中小企業等の付加価値額や生産性向上を図るとともに、賃上げにつなげることを目的とした補助金制度です。

中小企業省力化投資補助金には、導入する設備を製品カタログの中から選択する「カタログ注文型」と、オーダーメイド設備等の導入を行う「一般型」の2種類の申請類型があります。

カタログ型の特徴

中小企業省力化投資補助金(カタログ型)は、付加価値の向上や人手不足の解消の効果を図る事業計画に基づいて、対象製品のリスト(カタログ)に登録された省力化製品を導入する費用が補助対象となります。
※カタログは中小企業省力化投資補助金事務局のホームページで公開されています。カタログには券売機や自動精算機、スチームコンベクションオーブンなどが掲載されています。

業種別の採択割合

今回公表された業種別の採択件数/割合は以下となります。
建設業の採択が39.7%と、第2位の製造業より2倍近く採択されており、他の業種と比べても段違いに多いことが確認できます。
一般型は製造業が多く採択されていましたが、カタログ型は建設業に向いている制度といえます。

製品カテゴリ別の採択率

それでは、中小企業省力化投資補助金(カタログ型)では、どのような製品が選ばれているのでしょうか。
製品カテゴリ別のTOP10は以下となります。

NO製品採択率
1測量機(自動視準・自動追尾機能付き高機
能トータルステーション)
44.0%
2スチームコンベクションオーブン10.9%
3券売機7.8%
4清掃ロボット5.7%
5地上型3Dレーザースキャナー3.9%
6産業用枚葉デジタル印刷機3.5%
7タブレット型給油許可システム2.4%
8食品包覆機(食品包あん機、餃子成型機
等)
2.0%
9印刷物インサーター1.7%
10鍛圧・板金加工用バリ取り装置1.7%

測量機が採択の約半分を占めていることが分かります。建設業が最も採択率が高いこととリンクしてますね。

中小企業省力化投資補助金では測量機(トータルステーション)がおすすめ

上記で説明しました通り、中小企業省力化投資補助金では測量機の導入実績が多く、これからトータルステーションの導入を考えている測量事務所、土地家屋時調査士事務所は補助金の検討されることをおすすめします。

測量機(自動視準・自動追尾機能付き高機能トータルステーション)は11月15日現在で31件の登録があり、販売代事業者も複数登録されていますので、要件に適した機種を比較検討のうえ選定することが可能です。

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