ものづくり補助金(第21次公募)の公募要領が公開されました

中小企業の競争力強化を支援する重要施策として、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(第21次公募)」の公募要領が公開されました
本補助制度は、中小製造業における革新的な製品・サービス開発の促進、および生産性向上を目的とした設備投資に対する国の戦略的支援策であり、特に製品・サービス高付加価値化枠においては最大2,500万円と注目の補助金制度です。

目次

ものづくり補助金とは

ものづくり補助金(もの補助)とは、正式には「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」といい、中小企業・小規模事業者等が取り組む、革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援する補助金制度となります。

第20次公募からの変更点

ものづくり補助金の第21次公募の公募要領を確認したところ、第20回公募から大きな変更点はないように見受けられます。ただ、スケジュールなどの日付等は当然変更されていますが、その他にも細かい部分について変更が行われているようです。
その中でも私が気になった点をピックアップしました。詳細につきましては最新の公募要領をご確認ください。

項目変更点
事業計画の
重複のペナルティ
類似した内容の事業を申請した場合のペナルティとして、第20次では1回目は「次回公募の申請を不可」とされていましたが、第21次では1回目でも「次回、次々回公募の申請を不可」と、より厳しくなりました。
実施場所に
関する定義
第21次公募要領では、「補助事業の実施場所」について、場所の範囲は、労働基準法における事業場の範囲と同一の考え方であり、工場や店舗等のように、継続的に作業が行われる場所を指します」として、より実施場所の定義が明確化されました。
事業計画書の
補足資料の枚数制限
事業計画書の補足として添付する資料について、第20次では「A4サイズ3ページ以内」とされていましたが、第21次では「A4サイズ5ページ以内」に増えました。また、5枚を超えた場合は審査対象外となる注意点が追加しています。

制度の大きな変更点は見受けられませんでしたが、事業計画書の補足資料の枚数制限などは審査対象外になる可能性もありますので注意が必要ですね。

申請スケジュール

ものづくり補助金(第21回公募)の申請スケジュールは下記の予定となります。
締切日時を過ぎた申請は受け付けられませんので、申請の際にはスケジュール管理にご注意ください。

・申請受付開始:2025 年 10 月 3 日(金)17:00~
・申請締切  :2025 年 10 月 24 日(金)17:00まで
・採択公表  :2026 年 1 月下旬頃

申請は電子申請のみの受付となります。

まとめ

生産効率の向上や新たな設備導入を検討されている企業にとって、この補助金は前向きな一歩を後押ししてくれる制度です。申請をご検討の際は、公募要領に明記された要件や審査基準を精査し、自社の事業戦略との整合性を十分に検証ください。

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