事業再構築補助金の後継制度として創設され、新市場・高付加価値事業への進出を促進し、企業の成長や賃上げにつなげることを目的とした「中小企業新事業進出補助金」。すでに「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」に移行が発表されておりますが、最終回となる第4回公募の採択結果が発表されました。
中小企業新事業進出補助金とは
中小企業新事業進出補助金とは、中小企業がこれまでとは異なる分野へ新たに挑戦する際に、設備投資や市場開拓などにかかる費用を国が支援する制度です。
たとえば既存事業のノウハウを活かして新しい事業に進出する、または新しいサービスを立ち上げたりする等の場合に、その初期投資の一部を補助してくれるため、リスクを抑えながら事業の幅を広げることができます。
採択結果
中小企業新事業進出補助金(第3回)の応募件数・採択件数は以下となりました
| 応募件数 | 1,499件 |
| 採択件数 | 508件 |
| 採択率 | 約33.88% |
最終回となった今回の公募では、応募件数が第3回公募の1,212件から増加しました
ただし、第1回公募の3,006件と比較すると、応募件数は大幅に少なく、最後の公募まで低い水準で推移したといえます。
一方、採択率については、最終回ということもあり、ある程度の上昇を予想していましたが、結果は第3回公募の34.9%をさらに下回る結果となりました。
結果的に、最終回まで採択率の厳しい補助金となり、申請者にとっては入念な事業計画の策定と、申請内容の精度が求められる公募だったといえるでしょう。
主たる業種別の採択率
主たる業種別の応募件数は、製造業、卸売業・小売業、建設業の順に並んでいます。特に製造業の採択率が他の業種と比べても高い傾向にあります。
応募件数の上位5業種の採択率は以下となります。
| 主たる業種 | 申請件数 | 採択件数 | 採択率 |
|---|---|---|---|
| 製造業 | 266 | 133 | 50% |
| 建設業 | 235 | 79 | 33.6% |
| 卸売業・小売業 | 223 | 63 | 28.2% |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 147 | 35 | 23.8% |
| 学術研究、専門・技術 サービス業 | 125 | 37 | 29.6% |
まとめ
以上、中小企業新事業進出補助金(第4回)の採択結果について解説しました。
本制度は、数多くの事業者が活用した「事業再構築補助金」の後継制度として創設され、新たな事業への進出や事業転換を目指す中小企業を支援する制度として期待されていました。
しかし、蓋を開けてみると、応募件数は第1回公募の3,006件をピークに、その後は大幅に減少。第3回公募では1,212件となり、最終回となる第4回公募をもって制度が終了することとなりました。
「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」は令和8年9月30日から申請が開始されています。締切は令和8年10月30日となりますので、申請される場合はお早めに。
