中小企業新事業進出補助金とは、中小企業が既存事業とは異なる新たな事業に進出するための設備投資などを支援する補助金です。事業再構築補助金の後継制度として創設され、新市場・高付加価値事業への進出を促進し、企業の成長や賃上げにつなげることを目的とした制度です。
中小企業新事業進出補助金とは
中小企業新事業進出補助金とは、中小企業がこれまでとは異なる分野へ新たに挑戦する際に、設備投資や市場開拓などにかかる費用を国が支援する制度です。
たとえば既存事業のノウハウを活かして新しい事業に進出する、または新しいサービスを立ち上げたりする等の場合に、その初期投資の一部を補助してくれるため、リスクを抑えながら事業の幅を広げることができます。
採択結果
中小企業新事業進出補助金(第3回)の応募件数・採択件数は以下となりました
| 応募件数 | 1,212件 |
| 採択件数 | 423件 |
| 採択率 | 約34.9% |
第2回の応募件数と採択率からいずれも第2回公募から減少しました。特に応募件数は、第1回公募の3,006件と比較すると約3分の1の水準まで落ち込んでおり、申請数の減少が顕著となっています。
一方で、採択された423件のうち176件(約41.6%)が関税加点の対象となっており、採択案件の約4割を占めています。このことから、関税加点の対象とならない事業者にとっては、引き続き厳しい競争環境が続いていると考えられます。
主たる業種別の採択率
主たる業種別の応募件数は、製造業、卸売業・小売業、建設業の順に並んでいます。特に製造業の採択率が他の業種と比べても高い傾向にあります。
応募件数の上位5業種の採択率は以下となります。
| 主たる業種 | 申請件数 | 採択件数 | 採択率 |
|---|---|---|---|
| 製造業 | 222 | 99 | 44.6% |
| 卸売業・小売業 | 187 | 42 | 22.5% |
| 建設業 | 167 | 65 | 38.9% |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 114 | 33 | 28.9% |
| 情報通信業 | 105 | 29 | 27.6% |
第5回公募のスケジュール
第5回公募のスケジュールはまだ公開されていません。
まとめ
以上、中小企業新事業進出補助金(第3回)の採択結果について解説しました。
第1回公募と比較しても申請件数は大幅に減少しており、制度の認知度が十分に浸透していないことや、申請要件の理解が難しいことなどが要因の一つと考えられます。
また、「ものづくり補助金」は制度改正により「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」へと名称が変更され、新事業への取り組みも補助対象となりました。その結果、本補助金との対象範囲が一部重複し、どちらを活用すべきか判断に迷う事業者も少なくありません。事業内容や投資規模によって適した制度は異なるため、それぞれの制度の特徴を十分に比較・検討することが重要です。
申請を検討されている事業者様は、公募開始を待つのではなく、事業構想や市場分析、設備投資計画、資金計画などを早い段階から整理しておくことをおすすめします。余裕を持って準備を進めることで、より説得力のある事業計画を作成でき、採択の可能性を高めることにつながります。
