中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けた ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援するIT導入補助金。令和8年1月20日に第7次公募の採択者が公表されました。
IT導入補助金とは
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やデジタル化(DX)を進めるためのITツール(ソフトウェア・クラウドサービスなど)の導入を支援する国の補助金制度です。
人手不足への対応や生産性向上、業務プロセスの見直しなど、企業が抱える課題の解決を後押しするために設けられています。
補助対象となるITツールは、「IT導入補助金 公式サイト」に登録されているツールのみが申請に利用できます。
また、補助対象はソフトウェア本体だけではなく、導入時のコンサルティング費用や操作説明・導入後フォロー等のサポート費用などの、実際の運用に必要となる関連経費も広く対象に含まれています。

IT導入補助金(第7次締切分)の採択結果
それぞれの枠の採択結果は以下となります。
| 申請枠 | 申請数 | 採択数 | 採択率 |
|---|---|---|---|
| 通常枠 | 2,456 | 930 | 37.87% |
| インボイス枠(インボイス対応類型) | 6,143 | 2,808 | 45.71% |
| インボイス枠(電子取引類型) | 0 | 0 | 0% |
| セキュリティ対策推進枠 | 77 | 42 | 54.55% |
申請件数・採択件数ともに第6次締切とほぼ同水準で推移しております。過去には申請に対する採択率が高水準を維持していた時期もございましたが、現在のIT導入補助金は採択率が低位で推移している状況が続いております。次年度より事業名称の変更が予定されておりますが、採択率はどのようになるのでしょうか。
まとめ
IT導入補助金は、第8次締切(2026年1月7日)をもって受付が終了し、これをもって本年度の最終公募となる見込みです。
近年、中小企業・小規模事業者における業務効率化や生産性向上を支えてきた本補助金ですが、来年度以降は制度の位置づけを大きく見直し、「デジタル化・AI導入補助金(仮称)」としてリニューアルされる方向性が示されています。
新制度では、従来のITツール導入支援にとどまらず、AIの実装・活用による業務変革や付加価値創出をより強く後押しする設計になることが想定されており、補助対象や要件、評価ポイントにも一定の変化が生じる可能性があります。
今後公表される制度詳細を注視しつつ、どのような事業類型・投資内容が評価されるのか、非常に注目されるところです。来年度の新制度が、企業の実務に即した実効性の高い支援策となることを期待したいところです。
