中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けた ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援する「デジタル化・AI導入補助金」。今年度より「IT導入補助金」から名称も変わり、新たな制度となりましたが、令和8年6月18日に1次締切の採択結果が公表されました。
デジタル化・AI導入補助金とは
デジタル化・AI導入補助金とは、中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やデジタル化(DX)を進めるためのITツール(ソフトウェア・クラウドサービスなど)の導入を支援する国の補助金制度です。
人手不足への対応や生産性向上、業務プロセスの見直しなど、企業が抱える課題の解決を後押しするために設けられています。
補助対象となるITツールは、「IT導入補助金 公式サイト」に登録されているツールのみが申請に利用できます。
また、補助対象はソフトウェア本体だけではなく、導入時のコンサルティング費用や操作説明・導入後フォロー等のサポート費用などの、実際の運用に必要となる関連経費も広く対象に含まれています。
第1次締切の採択結果
公表された採択結果は以下となります。
| 申請類型 | 申請数 | 交付決定数 | 採択率 |
|---|---|---|---|
| 通常枠 | 2,028 | 891 | 43.9% |
| インボイス枠 | 4,324 | 2,027 | 46.87% |
| セキュリティ対策推進枠 | 88 | 64 | 72.7% |
IT導入補助金2025の4次締切分の通常枠の採択率は35.8%だったので約8%増加しています。
この傾向はこのまま続くのでしょうか。
まとめ
以上、デジタル化・AI導入補助金の採択結果について解説しました。
今回の採択率は、IT導入補助金の第4次締切時と比較すると上昇傾向が見られ、申請事業者にとっては比較的追い風となる結果であったといえます。ただし、新設された補助金制度は初回公募において申請件数が比較的少なく、採択率が高くなる傾向があるため、今回の結果のみをもって今後も同水準の採択率が維持されると判断するのは早計です。今後、公募回数を重ねるにつれて申請件数が増加し、採択基準や競争環境にも変化が生じる可能性があるため、引き続き採択動向を注視していく必要があります。
一方で、人手不足の深刻化や業務の複雑化が進む中、企業が生産性向上や業務効率化を実現するためには、デジタル技術やAIの活用が不可欠な時代となっています。本補助金は、こうしたデジタル化・DX推進に向けた設備やシステムの導入を後押しする有効な支援制度であり、今後も多くの事業者から高い関心を集めることが予想されます。補助金の活用を検討している事業者は、最新の公募情報や採択傾向を把握しながら、早めの準備を進めていくことが重要といえるでしょう。
