
中小企業による業務の効率化や生産性向上を目的とした設備投資を支援する「中小企業省力化投資補助金(一般型)」について、第1回公募における採択結果が、このたび正式に公表されました。
目次
中小企業省力化投資補助金(一般型)とは
中小企業省力化補助金(一般型)は、売上拡大や生産性向上を後押しするため、人手不足に悩む中小企業等がIoT・ロボット等の人手不足解消に効果があるデジタル技術等を活用した専用設備を導入するための事業費等の経費が補助対象となります。
中小企業省力化投資補助金(一般型)の採択率
中小企業省力化投資補助金(一般型)の採択率は以下となります。
申請数:1,809件
採択数:1,240件
採択率:約68.5%
近年、小規模事業者持続化補助金やものづくり補助金においては、予算の制約や申請件数の増加などを背景に、採択率が軒並み低下傾向にある中で、今回の「中小企業省力化投資補助金(一般型)」第1回公募では、予想を上回る高い採択率となりました。
採択結果概要を見て
採択結果の概要も公式ページにまとめられています。
業種別に採択率を見てみると、
・製造業:61.7%
・建設業:11.3%
が他の業種と比較してもずば抜けて高い採択率になっています。
カタログ型は券売機やスチームコンベクションなど飲食店やサービス業向けの製品が多く登録されていますが、一般型では製造業は全体の約6割超も採択されているなど製造業に向いている補助金と感じます。
都道府県別の採択件数
都道県別の採択件数TOP3は以下となります。
・大阪府 124件
・愛知県 108件
・東京都 93件
なんと、大阪府と愛知県が東京都よりも多く採択されています。
まとめ
中小企業省力化投資補助金(一般型)の第1回採択結果は、他の補助金制度に比べて高い採択率となり、多くの事業者にとって朗報となりました。今後も中小企業の人手不足対策や業務効率化を後押しする施策として、注目が集まりそうです。